実家を出て生活している人にとって、実家の親の様子は気になるものです。親が亡くなってしまった後には責任を持って実家を整理しなければなりません。ここでは、実家の整理のポイントについて見ていきましょう。
目次
実家を整理する理由とは?
いざ取りかかろうにも「焦ることはないだろう」と放置してしまいがちな実家の整理。しかし、そのままにしてしまうといくつか問題も起きてしまいます。
①お金関係の放置は相続に関わる
預金通帳や有価証券、土地の権利書といった貴重品は相続にも関わるものですので確実に見つけ出さなければなりません。また、親が実は莫大な借金をしていたなど、隠された事実が発覚することもあります。大きなトラブルにつながりかねないので、一刻も早く見つけ出す必要があるのです。
②ものの放置は思わぬケガにつながる
ついつい買ってしまったものや、なかなか捨てられずにいるもので実家が溢れていませんか。動線上にものが置いてあると思わぬケガに繋がりかねません。高く不安定に積まれた荷物は地震の際に落下する可能性があります。足腰が弱い方は少しの段差でもつまずいてしまうので、床にものをおかず、行動できるスペースを広くとりましょう。
実家を整理するタイミングは?
実家を整理するタイミングとしては
1、生前整理(親の生前に実家を片付ける)
2、遺品整理(親が亡くなった際に実家を整理をする)
3、空き家整理(しばらく空き家になっている実家を片付ける)
実家を生前するメリット
生前整理とは、近年注目を集めている「終活」の一環です。
実家を生前整理をしておけば、遺族の負担が減ります。その他にも、親がすっきり片付いた家で安全に老後を送れたり、存在を忘れていた貴重品を発見できたりするなど、多くのメリットがあるのです。
生前整理を行う場合は、当事者である親と相談しながら進める必要があります。親がこの先も実家で生活することを考え、自分だけの判断で進めることは避けましょう。
いつもどのように生活しているのか、どんな服を気に入ってきているのか、残しておいてほしいものはどのようなものか、を事前に聞いておきましょう。
自ずと必要なもの、不要なものの分別がわかっていきます。
生前整理は親が元気なうちに
親の意見をしっかりとヒアリングするためにも、親が元気なうちに生前整理に踏み切りましょう。
親が認知症になったり重病で入院したりしてからでは、協力を得ながら整理を進められません。将来のことについて親と相談する時間を持ち、納得してもらった上で整理を進めましょう。
生前整理のゴールは、「ものが少ないきれいに片付いた部屋」ではありません。自分の家なら、整理を機に家具の配置を変えたり模様替えをしたりすることも楽しみの一つかもしれません。
しかし実家の片付けでは「親がいつもの暮らしを送れる空間」を残しておくことが大切なのです。
また、けがをしないためにも床にものを置かない、高い場所に荷物を入れすぎないことも大切です。
片付けの流れは分別→処分→収納
生前整理の具体的な進め方は、
1、分別(必要なものと不要なものに分ける)
2、処分(ゴミの種類別に適切な処分方法に従い処分する)
3、収納(残したものを安全に使いやすく収納する)
一軒家を丸ごとや、物の多い部屋を片付ける場合には多くの時間を費やしてしまいます。まとまった時間が取れない場合には、場所や時間を限定して片付けるのも一つです。
貴重品の保管場所も決めておこう
親に万が一のことがあっても大丈夫なように、貴重品の保管場所も決めておいてください。
後になって貴重品や金銭関係の書類が見つからない場合、相続トラブルに繋がってしまいます。
親が亡くなった際の遺品整理をする場合
親が亡くなれば、遺族は遺品整理をする必要があります。前述の通り、整理をせずに実家を放置すると、多くのトラブルが発生しかねません。親を亡くした悲しみは大きいでしょうが、できるだけ早く遺品整理に取り掛かる必要があるのです。
遺品整理のタイミング
葬儀が終わって落ち着いた段階で、親族にも声をかけつつ始めるといいでしょう。 遺品整理は生前整理と異なり、親がいない状態で行うことになるので、より注意深く進めなければなりません。
詳しくは過去のブルグをご覧くださいませ。
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